SAP Cloud ERPの総合満足度は3.5/5.00(レビュー81件)です。
SAP Cloud ERPの顧客満足度は?利用企業が評価する長所・短所
SAP Cloud ERPは、ITreviewにおいて、業務・データを一元管理できる統合性や、グローバルでの業務標準化、豊富な機能などが評価されています。一方で、SAP ERPに対しては「コストが高い」「操作が難しい」「運用・メンテナンスが大変」といったイメージを持つ方も少なくありません。では、実際の利用企業はどのような点を評価し、どこに課題を感じているのでしょうか。
SAP Cloud ERPで特に評価されている点は?
特に評価されているのが、財務会計、販売、購買、在庫などの基幹業務とデータを一つのERP上で統合できることです。部門ごとに異なるシステムやExcelなどで管理していた情報を統合することで、業務の効率化だけでなく、経営情報をよりタイムリーに把握し、意思決定につなげることができます。また、グローバル企業で利用されてきたERPとして、複数拠点の業務プロセスを標準化しやすいことや、幅広い業務領域をカバーできることも評価されています。
SAP Cloud ERPはコストが高い?
SAP ERPについては、導入・運用コストの高さを課題として挙げるユーザーもいます。
一方、SAP Cloud ERPでは、ERP単体の導入費用だけではなく、複数の業務システムの統合や保守、インフラ運用、将来のアップグレードまで含めたTCO(総保有コスト)で比較することが重要です。クラウドERPでは、オンプレミス環境で必要だったインフラの維持管理や大規模なバージョンアップの負担を抑えながら、継続的に新しい機能を利用できます。そのため、「ERPの価格」だけではなく、既存システムの維持費や周辺システムとの連携、業務効率化による効果まで含めて投資対効果を検討する必要があります。
SAP Cloud ERPは使いにくい?
ITreviewの口コミを見ていただくと、豊富な機能を持つ一方で、操作に慣れるまで時間がかかるという声もあります。SAP Cloud ERPでは、従来の複雑なERP画面から、ユーザーの役割や業務に応じて必要な機能へアクセスする「SAP Fiori」ベースのユーザー体験へと進化しています。また、すべての機能を使いこなすことを前提とするのではなく、標準化された業務プロセスをベースに、自社に必要な機能を選択して利用することが基本となります。そのため、導入時にはシステムの機能だけでなく、業務プロセスの設計やユーザー教育まで含めて検討することが、使いやすさを高めるポイントです。
SAP Cloud ERPのメンテナンスは大変?
従来のERPでは、個別カスタマイズが増えるほど、バージョンアップやシステム改修時の負担が大きくなることが課題でした。SAP Cloud ERPでは、標準機能を最大限活用する「Fit-to-Standard」や、ERP本体をできるだけカスタマイズしない「Clean Core」という考え方を採用しています。ERPの標準機能と拡張機能を分離することで、個別開発への依存を抑え、クラウドの継続的なアップデートを取り込みやすくすることができます。そのため、導入時から標準化とClean Coreを意識した設計を行うことで、中長期的なメンテナンス負荷を抑えながら、ERPを継続的に進化させることが可能です。
SAP Cloud ERPはどのような企業に向いている?
SAP Cloud ERPは、単に既存業務をシステム化するだけでなく、業務プロセスやデータを全社で標準化し、経営情報をリアルタイムに活用したい企業に適しています。特に、複数の業務システムが分散している企業、海外を含む複数拠点を統合したい企業、将来の事業成長やAI活用を見据えて基幹システムを刷新したい企業にとって、検討価値の高いERPといえます。一方で、導入効果を最大化するには、単なるシステム置換ではなく、標準化する業務と自社独自の競争力として残す業務を整理したうえで導入することが重要です。
SAP Cloud ERP運営担当からの回答